ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、ジャニーズ事務所が開いた2回目の記者会見。約2時間に及び、前回の会見同様、記者からは厳しい質問が相次いだ。

 記者から「被害を見逃していたのでは」と問われると、東山紀之社長は「結論的には見て見ぬふりをしていたことになる。当時は家庭と仕事場、学校しかなく、その中で誰かに言う勇気がなかった」と振り返った。また会見では「1記者1質問」のルールが伝えられたが、マイクを持っていない記者から批判の声が飛ぶ事態に。エージェント会社の副社長となる井ノ原快彦氏は「一言いいですか」と話し始め、「全国に生放送で伝わっている。自分にも子どもがいるが、ジャニーズJr.や、それこそ被害者の皆さんが、自分たちのことでこんなにもめているのかと見せたくない。どうか、どうか落ち着いてお願いします」と訴えた。

 会見終了が告げられた後も質問を要望する声が飛び交った。東山社長は「ご報告できることがあったら、またこのような形で皆さんと対話をさせていただきたい」と述べた。【平本絢子】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 混乱のジャニーズ会見で「一言いいですか」 井ノ原快彦氏が呼びかけ