京都アニメーション放火殺人事件で殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)は14日、京都地裁で開かれた被告人質問で、放火した際の様子を詳細に説明し、「(京アニの)スタジオ一帯をつぶすしかないと考えた。床一面にガソリンをまいて火をつけた」と述べた。

 青葉被告の説明によると、事件当日に現場近くのガソリンスタンドでガソリンを購入し、第1スタジオに向かった。鍵が開いていた正面のドアから入ると、数人の従業員が作画したり、話したりしているのが見えたという。

 被告は「右手を振り上げる感じで一面にガソリンをまいた。入ってから火をつけるまで30秒もかからなかったと思う」と振り返った。「即座に逃げよう」と思っていたが、自分の体にも火がつき、地面に寝転がって消したと説明した。【久保聡、水谷怜央那、古川幸奈】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 「スタジオ一帯つぶすしかない」 放火まで30秒 京アニ公判