バイデン米大統領は23日、記者団に対し、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者のプリゴジン氏が搭乗していたとみられるジェット機の墜落について「何が起きたかまだ分からないが、(搭乗していても)驚きではない」と述べた。国防総省は「状況を注視している」とコメントした。

 米政府は、ロシアで6月下旬にあったワグネルの反乱について「ロシアの体制内の闘争」(バイデン氏)との見方をしていた。米情報機関は反乱の予兆を事前に把握しており、プリゴジン氏がロシアのプーチン大統領の指導力を公然と批判したため「暗殺」される可能性もあるとみていた。

 バイデン氏はロシアのプーチン大統領の墜落への関与の有無を問われると「ロシアで起きるほとんどのことでプーチン氏が背後にいる。しかし、その答えを知るだけの情報はない」と述べた。

 ブリンケン国務長官は7月下旬にあった国際会議で、ロシアが暗殺対象者を窓から突き落とすことがあるとし「私がプリゴジン氏なら非常に気をつける」と述べていた。【ワシントン鈴木一生】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 バイデン氏「驚きではない」 プリゴジン氏搭乗可能性の飛行機墜落