米主要メディアは19日、トランプ前大統領(共和党)が2020年大統領選の結果を覆そうとした不正疑惑を捜査しているスミス特別検察官が、トランプ氏について「国家を欺くための共謀」や「公的手続きの妨害」など三つの容疑で調べを進めていると報じた。

 特別検察官が16日にトランプ氏側に送った通知に記載されていたという。トランプ氏の陣営が大統領選での敗北を覆すために、21年1月6日に連邦議会で行われていた選挙人投票の公式集計手続きを妨害し、自身の勝利を認定させようとした一連の工作について捜査しているとみられる。

 トランプ氏は18日、公式集計手続き中の連邦議会が襲撃された事件の関連で捜査対象になっているとの通知を特別検察官から受けたことを明らかにしていた。下院特別委員会は22年12月、「反乱の扇動」容疑での訴追も勧告していたが、特別検察官の通知には同容疑は含まれていなかったとみられる。【ワシントン秋山信一】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 トランプ氏の容疑は「国家を欺くための共謀」など三つ 米報道