英国のウォレス国防相は12日、ロシアの侵攻を受けるウクライナから次々と武器供与を求められる状況に苦言を呈し、「英国は(米インターネット通販大手)アマゾン(・コム)ではない」とウクライナ側に不満を伝えたことを明らかにした。ロイター通信などが伝えた。北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれたリトアニアで語った。

 ウォレス氏は昨年6月のウクライナ訪問時、ゼレンスキー大統領からウクライナが要望する「武器リスト一覧」を示されたという。ウォレス氏はその際、注文後の迅速な配送が期待できる通販と武器供与は違うとの趣旨を伝えたとみられる。ウォレス氏は12日、ウクライナ側はもっと「感謝の気持ち」を示すべきだとも述べた。

 英国は主力戦車「チャレンジャー2」など既に多くの武器をウクライナに提供している。ゼレンスキー氏は12日、「英国には常に感謝している。私たちは素晴らしい関係を築いている」と述べた。【ロンドン篠田航一】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 イギリス国防相「Amazonではない」 武器求めるウクライナに苦言