コロナ症状の女性患者にわいせつ容疑 55歳医師、5回目の逮捕
新型コロナウイルスの濃厚接触者として発熱外来を受診した女性患者にわいせつ行為をしたとして、警視庁捜査1課は11日、東京都豊島区の「大塚南口駅前脳神経内科クリニック」院長、西田隆被告(55)=別の準強制わいせつ罪で起訴=を準強制わいせつ容疑で再逮捕した。逮捕は5回目。
逮捕容疑は2021年6月9日昼、クリニック内で婦人科の診療を装い、30代女性にわいせつな行為をしたとしている。「全て黙秘します」と供述しているという。
捜査1課によると、女性はコロナの濃厚接触者となり発熱症状もあったため、自治体に相談して紹介を受けた同クリニックを受診した。西田容疑者は女性にPCR検査を実施せず「コロナによる発熱ではない。婦人科系の病気によるものかもしれない」などとうその説明をし、診察と称した行為の様子をスマートフォンで撮影していたとみられる。女性は翌日、症状が改善しないことから別の病院を受診し、陽性が判明して1週間入院したという。
西田容疑者は複数の女性患者に婦人科診療を装って下半身を触るなどのわいせつ行為を繰り返していたとみられ、患者の様子を隠し撮りした動画が50本以上見つかっている。【木原真希】