福岡県は20日、同県飯塚市内の山中でマムシグサの実のようなものを食べた10代の男子中学生が、口の痛みや唇の腫れなど食中毒のような症状が出て、入院したと発表した。重症ではなく、命に別条はないという。県は「知らない植物は食べないで」と注意を促している。

 県によると、男子生徒は19日、友人らと山に遊びに行き、興味本位で生えていた植物の実をその場で食べた。数分後に口内に痛みを感じ、唇が腫れるなどしたことから病院を受診。男子生徒が食べたのは、毒性のあるマムシグサの実とみられる。

 厚生労働省のホームページなどによると、マムシグサは全国に分布するサトイモ科の多年草で、初夏から秋にかけてトウモロコシ状の果実をつける。果実は熟すと緑色から赤色になり、誤食による事故が多い。

 県の担当者は「野外活動が増える季節だが、知らない野草を取ったり食べたりしないで」と呼びかけている。【平川昌範】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 マムシグサの実?中学生が食中毒 「知らない植物は食べないで」