北海道八雲町の国道5号で乗客15人を乗せた高速バスとトラックが衝突して5人が死亡した事故で、現場にトラックのブレーキ痕が残っていなかったことが20日、捜査関係者への取材で判明した。

 道警は、トラックが速度を落とすなどの回避行動をとらずに対向車線にはみ出してバスに衝突したとみて、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで捜査している。19日夜には、トラックを運転していて死亡した梶谷誠運転手(65)=北海道森町=の勤務先の養豚会社「日本クリーンファーム」の道南事業所(八雲町)を家宅捜索した。トラックの運行実態や運転手の勤務状況などの関連資料を押収し、原因の究明を進める。【金将来】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 現場にトラックのブレーキ痕なし 減速せずに衝突か 北海道バス事故