弥生時代の大規模な環濠(かんごう)集落跡で知られる国指定特別史跡の吉野ケ里遺跡(佐賀県神埼市、吉野ケ里町)で見つかった石棺墓(せっかんぼ)について、山口祥義知事は14日、報道陣の取材に応じ、石棺内部に副葬品や人骨が確認されなかったことを明らかにした。

 石棺墓は遺跡中央付近にある日吉神社跡地の「謎のエリア」と呼ばれる場所で4月に発見された。6月5日から墓を覆う板状の石蓋(いしぶた)を取り外し、石棺内部を調査。石棺内側の石に赤色顔料の付着が確認され、身分の高い有力者が被葬された可能性が指摘されていた。【五十嵐隆浩】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 吉野ケ里遺跡の石棺墓、副葬品は見つからず 佐賀知事が明らかに