岸田文雄首相は12日の衆院決算行政監視委員会で、マイナンバーを巡るトラブルが相次いでいることに関し、健康保険証を来年秋に廃止してカードに保険証機能を持たせた「マイナ保険証」に統一することについて「医療保険証の一体化のメリットを着実に実現するためにも、来年秋の健康保険証の廃止に向けて取り組みたい」との考えを改めて示した。立憲民主党の柚木道義氏への答弁。

 柚木氏は従来の健康保険証の存続を求めたが、首相は「マイナンバーカードで受診することで患者本人の健康、医療に関するデータに基づいてより適切な医療を受けることが可能になる」と強調した。

 また、野党側はマイナンバーカードを所管する河野太郎デジタル相を巡り、首相の任命責任を追及したが、首相は「河野大臣にはマイナンバーカードの信頼確保やデジタルガバメントの推進に取り組んでもらっており、引き続き職責を果たしてもらいたい」と述べた。【畠山嵩】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 首相「24年秋に健康保険証廃止」改めて強調 衆院決算行政委