10日午前11時ごろ、羽田空港(東京都大田区)の誘導路で、エバー航空とタイ国際航空の旅客機同士が接触した。国土交通省によると、この事故によるけが人は確認されていない。空港には滑走路が4本あり、このうち誘導路付近の1本が一時閉鎖され、午後1時過ぎに運用が再開された。

 国交省によると、エバー航空189便(台北行き、乗員乗客207人)が離陸前に誘導路で待機していたところ、後方から来たタイ国際航空683便(バンコク行き、同264人)が接触したという。付近には機体の破片のようなものが落ちており、国交省は詳しい状況や原因を調べている。

 毎日新聞の取材に応じたタイ国際航空の乗客は「映画を見ており(接触の)音は聞こえなかった。少し揺れを感じた程度だった」と振り返った。羽田空港では一部の便に遅れが出ている。【渡辺薫、平塚雄太、巽賢司】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 羽田空港の滑走路が運用再開 旅客機接触、付近に機体の破片