合成麻薬MDMAを輸入したとして麻薬取締法違反などに問われた映画プロデューサー、カオ・ケネス被告(46)=米国籍=は9日、東京地裁(薄井真由子裁判長)で開かれた初公判で「うつ病の治療のため米国で処方されたものを輸入した」と起訴内容を認めた。ケネス被告はファッションモデル、道端ジェシカさん(38)の夫。検察側は懲役1年6月を求刑した。判決は20日。

 検察側は冒頭陳述で、ケネス被告は3月にハワイから来日するのに先立ち、MDMAのカプセル15錠が入った荷物を滞在予定の東京都内のホテルに郵送したと指摘した。ケネス被告は被告人質問で「2020年ごろから米国のセラピストに処方されていた」と説明。道端さんからは日本に持ち込まないよう言われていたとしつつ「服用が必要な時に備えて持ち込んだ。深く反省している」と話した。

 ケネス被告と道端さんは3月、MDMAが入った荷物が届いたホテルで、麻薬特例法違反(所持)容疑でともに現行犯逮捕されたが、道端さんは不起訴処分となった。【巽賢司】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 道端ジェシカさん夫、起訴内容認める MDMA輸入で地裁初公判