ウクライナ東部ドネツク州バフムトを巡る攻防で、ウクライナ軍が約3キロ北西にある村の一部をロシアから奪還した。ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が5日、声明で明らかにした。村は2月24日にワグネルが占領したと主張していた。

 ロイター通信によるとプリゴジン氏は「村から軍隊がひそかに逃げ出している」とロシア軍への不満をあらわにした。ロシア側は5月20日にバフムトの完全制圧を宣言。その後、現地で戦闘に参加したワグネル兵士はロシア軍の正規兵と徐々に置き換わっているとされる。

 プリゴジン氏は以前、バフムトの制圧作戦でワグネルの戦闘員2万人以上が死亡したと説明。最近はロシア軍や軍幹部を公然と批判し、自身の優位を主張する言動を繰り返している。【ヨハネスブルク平野光芳】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 ウクライナ軍がバフムト周辺の村の一部を奪還 ワグネルが声明