福岡県福津市内の山中で倒れていた男性を見つけ、速やかな通報と救急隊の活動を支援したとして宗像地区消防本部は、同市宮司4の農業、石津則昭さん(59)を人命救助で表彰した。

 石津さんは5日午前9時半ごろ、福津市宮司の宮地嶽神社北東側の山道で、原付きバイクのそばに男性(88)が倒れているのを発見し声をかけた。男性は「体が動かない」と言ったため119番した。現場は山中で場所の特定が難しかったため、石津さんは車で同神社の駐車場まで下りて消防の救急隊と合流した後、現場に誘導。救急隊の活動を支援した。

 石津さんは畑の草刈りに行く途中で、男性は発見時には前夜の雨で衣服がびしょぬれだったという。男性は前夜に家族から捜索願が出ていたといい、救急搬送で救命につながった。石津さんは「早く発見して助かってよかった」と話した。

 同消防本部の牧吉紀消防長は「沈着冷静に判断して通報・誘導し救急隊の活動に協力していただいた」とたたえた。【早田利信】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 山中で倒れていた男性発見→通報し救助隊誘導 59歳男性を表彰