バイデン米大統領は19日、広島市で開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの米国製F16戦闘機の供与に向け、ウクライナ軍パイロットの訓練を欧州各国と共に支援する意向を表明した。米メディアが報じた。

 米国はこれまでF16の供与に慎重だったが、ウクライナや欧州側の要望を受け、訓練や第三国からの供与を容認する姿勢に転じた。

 ウクライナのゼレンスキー大統領はツイッターで「バイデン大統領の歴史的決断を歓迎する。空域の軍事力が大きく高まる」と歓迎し、自身も参加する見通しの21日のG7サミットでの協議で具体策を話し合う考えを示した。

 英国のスナク首相もツイッターで「F16の訓練を容認する米国の判断を歓迎する」と述べ、米国やオランダ、ベルギー、デンマークと協力して、ウクライナ軍パイロットの訓練を支援すると表明した。

 ロイター通信によると、訓練は欧州で行われ、数カ月以上かかる見通しだ。【秋山信一】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 バイデン米政権、ウクライナ軍へのF16の供与・訓練を容認 米報道