18日、自宅で倒れているのが発見され、救急搬送された歌舞伎俳優の市川猿之助さん(47)の経歴は以下の通り。

 市川猿之助さんは1975年、歌舞伎俳優の市川段四郎さんの長男として生まれた。83年、二代目亀治郎を名乗り初舞台を踏んだ。父と共に、おじの三代目市川猿之助(現・二代目猿翁)さんの一座に身を置いて評価を高めたが、2003年に離れた。以降、自主公演などで解釈を深めた古典演目などに挑戦。また、07年のNHK大河ドラマ「風林火山」の武田信玄役など活躍の場を広げ、「亀治郎」の名をお茶の間に浸透させた。

 さわやかな口跡で情味のある芝居に定評があり、舞踊や「義経千本桜」の「四の切」などけれん味ある演出では身体能力の高さで観客を引きつけた。

 12年に「ヤマトタケル」で四代目猿之助を襲名。先代の精神を受け継ぎ、宙乗りや早変わりを盛り込んだエンターテインメント性あふれるスーパー歌舞伎などの創作に傾注した。

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 市川猿之助さんが救急搬送 大河「風林火山」の武田信玄役などで活躍