岐阜県教育委員会は24日、県立高校の6校で卒業生と在校生計420人分の個人調査票などの書類が、8校で少なくとも16人分の制服や靴下、ジャージーが、それぞれ紛失したと明らかにした。すべて女子生徒のものだった。県教委は「盗まれた恐れがある」としている。

 県教委によると、愛知県警が昨年11月に窃盗容疑で逮捕した男性の自宅を家宅捜索したところ、岐阜県立高の女子生徒359人分の調査票の原本やコピーのほか、制服など34点が見つかった。愛知県警から当該校に連絡があり、各校から報告を受けた岐阜県教委が点検を指示し、420人分の調査票や部活動の記録などが紛失していることが判明した。

 調査票には生徒の氏名や顔写真、電話番号などが記載されているが、県教委によると、個人情報の悪用被害は今のところ確認されていないという。

 各校は調査票などを生徒指導室にある机の引き出しなどに保管していた。県教委は被害に遭った女子生徒側に電話連絡しているが、「管理方法がずさん」「個人情報管理に不安を感じる」などの批判を受けたという。【太田圭介】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 岐阜県立高の女子生徒ら420人分の個人情報盗難か 8校で制服も