青森県六戸(ろくのへ)町犬落瀬(いぬおとせ)の左官業、十文字(じゅうもんじ)利美(としみ)さん(68)方が全焼し5人が死亡した火災で、青森県警は20日、このうち焼け跡から見つかった女性4人の遺体の身元が判明したと発表した。

 いずれも十文字さんと同居していた家族で、火災後に行方不明となっていた義母の和子さん(88)▽妻の弘子さん(67)▽次女の抄知(さち)さん(39)▽孫の弥羽(みう)さん(9)。残る1人の遺体は、同じく行方不明になっている親族の男性(92)とみて身元の確認を急ぐ。

 県警によると、火災は13日未明に発生し、和子さんと弘子さんの遺体は、1階の和子さんの寝室で見つかった。弘子さんは一度避難したが、寝たきりの和子さんを助けに戻ったとみられる。抄知さんと弥羽さんは普段、2階で寝ており、発見時も近くに倒れていた。男性の遺体は、玄関にうつぶせの状態で見つかっている。【江沢雄志】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 青森5人死亡火災 5遺体のうち4人は家族 残る1人は92歳親族か