米国のバイデン大統領(80)は10日、2024年の大統領選について「(再選に向け)立候補するつもりだが、まだ表明する準備はできていない」と語った。キリスト教の復活祭(イースター)にちなんでホワイトハウスで開く恒例行事「エッグロール(卵転がし)」に先立ち、米NBCニュースのインタビューに答えた。

 民主党のバイデン氏はこれまでも再選に向けた意欲をにじませてきた。ただし、「今年初め」としていた立候補表明は、副大統領時代(2009~17年)に作成された機密文書を自宅のガレージや私的オフィスに持ち出していた問題が年明けに発覚したことを受けて見送られた。その後も、米メディアは「2月の一般教書演説の後」「今春」などと報じてきたが、まだ表明はしていない。

 民主党内では、バイデン氏に対抗する目立った候補が現れていない。一方、共和党候補指名争いに立候補しているトランプ前大統領(76)は、自身の起訴について「政治的な動機に基づくものだ」などと民主党と結びつける主張を続けている。バイデン氏は、トランプ氏の動きに巻き込まれないように、慎重に立候補表明の時期を探っているとみられる。【ワシントン西田進一郎】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 バイデン氏、次期大統領選も「立候補するつもり」 表明の時期探る?