埼玉弁護士会の新会長に就任した尾崎康氏(62)が10日、さいたま市内で記者会見し、「人権擁護に力を入れ、弱い立場の人をしっかりと支えていくことが必要。市民向けのサービスをより充実させたい」と抱負を述べた。任期は1日から1年間。

 尾崎氏は東京都町田市生まれ。1984年に早稲田大法学部を卒業後、東京地裁などで裁判所事務官や書記官を経験した。大手学習塾で講師として勤務した後、94年に司法試験に合格し、弁護士登録。少年事件を数多く担当し、虐待被害を受けた児童の支援・保護に注力した。2004~09年には横浜、名古屋地裁で民事部裁判官としても勤務した。

 尾崎氏は1992年に亡くなったシンガー・ソングライター、尾崎豊さんの兄。「豊が音楽を始めたのは小学5年くらいの時、私が買って使わなくなったギターで練習し始めたがきっかけだった。面白くていい人で、よく一緒に酒を飲んだ」と往時を振り返った。【成澤隼人】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 尾崎豊さんの兄、埼玉弁護士会長に 「弱い立場の人支える」