北海道網走市内の中学校で、女子生徒が裸の写真を撮影して送るよう要求されたり、男子生徒がズボンを脱がされたりする被害を受けていたことが判明した。市教育委員会が31日に記者会見して明らかにした。市教委は被害3件をいじめ防止対策推進法で定める「重大事態」と認定。弁護士や医師らによる調査委員会を設置して事実関係を調べている。

 市教委によると、市内の中学校で男子生徒が2月上旬に複数の男子生徒に無理やりズボンを脱がされる被害を受けた。昨年4~10月には、同じ中学校で女子生徒2人が男子生徒から交流サイト(SNS)で裸の写真を送るよう要求されたり、男子生徒の卑わいな画像などを送りつけられたりした。岩永雅浩教育長は会見で「問題行動を未然に防止できなかったことを重く受け止めている。被害生徒と保護者にご心痛をおかけしたことをおわびしたい」と謝罪した。【本多竹志】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 北海道・網走の中学校でいじめ 市教委が3件「重大事態」認定