大阪府吹田市の交番で2019年6月、警察官が襲撃されて拳銃を奪われた事件で、強盗殺人未遂などの罪に問われた飯森裕次郎被告(36)について、大阪高裁は20日、統合失調症の治療中だった被告の限定的な刑事責任能力を認めて懲役12年とした1審・大阪地裁判決を破棄し、無罪を言い渡した。求刑は懲役13年だった。

 弁護側は「(統合失調症に伴う)幻覚や幻聴の影響で本人の意思はなかった」として一貫して無罪を主張し、控訴審でも責任能力の有無が争点だった。【山本康介】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 大阪・吹田の交番襲撃 高裁で逆転無罪判決