徳島県は8日、県土整備部の課長(54)が職場で部下に、「能力が無い」「アホ」と暴言を吐くなどのパワーハラスメントを繰り返したとして、減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。

 県人事課によると、課長は2022年6月ごろから23年2月ごろの間、特定の部下が仕事内容を説明する際、「仕事に向いていない」などの暴言を繰り返し浴びせた。1、2時間、職員を立たせたまま指導することもあったという。「(職員が)責任をとって、坊主(頭)にしますと言うなら、話を聞いてやる」などと高圧的な発言もあった。

 課長は22年11月、副部長から今回のパワハラについて指導・注意を受け、「行き過ぎたところがあるので改める」と話して部下に謝罪したが、その後もパワハラは止まらなかったため、処分となった。

 課長は処分を受け、「管理職という立場でありながらパワハラを行い、(部下)本人のみならず、課員にも大きな影響を与えてしまった。深く反省しています」と話しているという。【植松晃一】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 「能力が無い」「アホ」 注意後もパワハラ継続、徳島県職員懲戒