大阪府の吉村洋文知事にカッターナイフの刃を同封した脅迫文を送り付けたとして、大阪府警は8日、長野県小布施町役場の元職員、高野伸一容疑者(51)=小布施町=を脅迫の疑いで逮捕した。高野容疑者は「多分私がやったことです」とおおむね容疑を認めており、府警は詳しい動機を調べている。

 高野容疑者は2月、山梨県の長崎幸太郎知事宛てに新型コロナウイルスのワクチン政策を批判する文書や刃物を送ったとして、山梨県警に逮捕されていた。府警捜査1課によると、他にも複数の人物に同様の文書を郵送した疑いがある。

 今回の逮捕容疑は2022年4月下旬以降、カッターナイフの刃1枚(長さ約10センチ)を入れた吉村知事宛ての封書1通を大阪府庁に郵送したとしている。文書には「てめぇらは死が似合う」「まもなく判決がくだる」などと書かれていた。

 大型連休明けの5月9日、府庁職員が郵送物を仕分け中にこの封書を発見。吉村知事も内容を確認した。

 吉村知事は容疑者の逮捕を受け、「あってはならないことで厳しく処罰してほしい」と記者団に語った。【郡悠介、洪玟香】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 大阪・吉村知事にカッターナイフ郵送疑い 長野・小布施町元職員逮捕