防衛省は27日の衆院予算委員会理事会で、米国製巡航ミサイル「トマホーク」の取得数は「最大400発」と明らかにした。相手国のミサイル発射拠点などをたたく反撃能力(敵基地攻撃能力)を行使する事例の提示は「対抗措置を取られる」などとして困難だと説明した。

 岸田文雄首相は27日の衆院予算委で、トマホークの取得数に「400発を予定している」と述べた。立憲民主党の後藤祐一氏への答弁。防衛省は2023年度予算案にトマホークの取得費2113億円を計上したが、これまで取得数は「防衛能力が明らかになってしまう」として公表せず、野党が公表を求めていた。

 政府はトマホークを反撃能力の手段に想定する。防衛省は27日の予算委理事会で、反撃能力を行使する事例を示すべきだとの野党側の要求を踏まえ、見解をまとめた資料を提出した。資料は「いかなるケースでいかなる対応を取るか明らかにすることは、対抗措置を取られるなど国の安全を害する恐れがある」とした。【安部志帆子】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 トマホーク取得数は「400発」 岸田首相が答弁 衆院予算委