北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は13日の記者会見で、今春にも実行されるとみられていたロシアのウクライナに対する大規模攻撃が「すでに始まっている」との認識を示した。

 ストルテンベルグ氏は「プーチン露大統領が和平の準備をしているという兆候はまったくみられない」と指摘したうえで、ウクライナ東部の戦線を念頭にロシアは「より多くの軍隊や武器を(戦地に)送り、ウクライナに圧力をかけようとしている」と語った。

 NATOは14~15日、ブリュッセルで国防相会合を開催する。侵攻の長期化を見据えたNATOの防衛力の強化や、ウクライナを支援するための弾薬など軍需品の生産・備蓄体制の増強について協議する。ウクライナが強く求める戦闘機の供与についても議題になるとみられる。【ブリュッセル岩佐淳士】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 ロシアの大規模攻撃「すでに始まっている」 NATO事務総長