JR大阪駅(大阪市)の地下新ホーム開業に向けた線路の切り替え工事が13日未明に終わり、客を乗せた電車が初めて地下の線路を走った。この路線を利用する特急「はるか」「くろしお」は、3月18日の開業日から新ホームに停車し、乗降できるようになる。

 線路の切り替えは、JR東海道線支線の一部(約1・7キロ)の地下化に伴うもので、工事は11~13日の3日間あった。トンネルの出入り口があり、地下と地上の線路が接続するJR福島駅(同)付近では、勾配を調整するために踏切内の線路を最大約70センチ低くしたり、それに合わせて車道を削ったりする工事が行われ、近隣の府道などが一時、通行規制された。

 この日は午前5時半ごろ、試運転の電車が線路点検のために新ホームを通過。客を乗せた一番列車は和歌山―新大阪駅を結ぶ特急「くろしお」で、午前6時15分ごろに最大時速約45キロの徐行運転で地下のトンネル内を走行した。通過する電車の車内から新ホームの様子を撮影する乗客の姿も見られた。【清水晃平】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 JR大阪駅の線路切り替え工事完了 客を乗せた電車が地下を初走行