ウクライナで10日、ロシアによる大規模な空爆があり、各地で停電が発生した。ロイター通信によると、ウクライナ政府は6州の発電所がミサイルや無人機で攻撃を受けた一方、「発射された71発のミサイルのうち、61発は撃ち落とした」と主張している。

 ミサイルの一部は黒海のロシア艦船から発射されたとみられ、ウクライナに着弾する前に西隣のモルドバ上空を通過した。モルドバ政府はロシアの駐モルドバ大使を呼んで抗議した。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ミサイルは北大西洋条約機構(NATO)加盟国のルーマニア上空も通過したと説明したが、ルーマニアはこれを否定している。

 ロシアはこの4カ月、電力施設などウクライナのインフラを狙ったミサイル攻撃を続けている。また侵攻開始1年の節目となる2月24日にかけ、大規模な攻撃を仕掛けるとの観測も出ている。【ヨハネスブルク平野光芳】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 ロシア、ウクライナに大規模ミサイル攻撃 モルドバ上空も通過