東京都八王子市の東京都立大南大沢キャンパスで昨年11月、教授で社会学者の宮台真司さん(63)が首などを切られて重傷を負った事件で、容疑者が事件前に捨てたとされるペットボトルから検出されたDNA型が、死亡した容疑者とみられる無職男性(41)=相模原市南区=と「矛盾しない」との結果が出たことが捜査関係者への取材で判明した。警視庁捜査1課はさらに裏付けを進め、容疑が固まり次第、殺人未遂容疑で書類送検する方針。

 捜査関係者によると、ペットボトルから検出されたDNA型と、男性の両親のDNA型を調べたところ、「親子として矛盾しない」との鑑定結果が出た。

 大学から南西に2~3キロ離れた東京都町田市内の防犯カメラに、事件当日の昨年11月29日午後に容疑者がペットボトルを捨てる姿が映っていた。捜査1課はペットボトルを押収し、鑑定していた。【鈴木拓也、木原真希、岩崎歩】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 宮台真司さん襲撃 ペットボトルのDNA型、死亡男性と「矛盾せず」