東京都八王子市の東京都立大南大沢キャンパスで昨年11月、教授で社会学者の宮台真司さん(63)が首などを切られて重傷を負った事件で、警視庁捜査1課が死亡した容疑者とみられる無職男性(41)=相模原市南区=の自宅を家宅捜索したところ、宮台さんが共著となっている書籍1冊が見つかったことが捜査関係者への取材で判明した。書籍のタイトルは「おどろきの中国」で、購入者は男性の父親という。捜査1課は事件との関連を調べている。

 男性が事件に関与した疑いは1月30日に容疑者が乗っていた自転車の捜査から浮上。捜査1課によると、事件から約2週間後の昨年12月17日に死亡しているのが見つかっていた。前日の16日に自殺したとみられる。同課は容疑が固まり次第、殺人未遂容疑で書類送検する方針。【鈴木拓也、木原真希、岩崎歩】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 死亡男性宅から宮台真司さんの書籍「おどろきの中国」 父親が購入