【バンコク時事】タイとカンボジアが伝統の格闘技の名称を巡り、対立を深めている。カンボジアで5月に開かれる東南アジア競技大会で、タイが国技の「ムエタイ」を種目名とするよう求めているのに対し、カンボジアは自国に伝わる「クンクメール」に決定。反発するタイはボイコットの構えを見せている。  32回目となる大会がカンボジアで開かれるのは初めて。前回までは「ムエタイ」の種目名で実施していた。カンボジアは「この競技はカンボジアが起源。主催国として名称変更の権利がある」と主張している。  参加拒否をちらつかせるタイに対し、カンボジアは対抗措置として、2025年にタイで行われる次回大会で「ムエタイ」として実施される場合、選手を派遣しないと警告した。 【時事通信社】 〔写真説明〕タイの国技「ムエタイ」で蹴りを繰り出す格闘家=2021年11月、バンコク(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「ムエタイ」か「クンクメール」か=タイとカンボジア、格闘技名で対立