【ワシントン時事】イエレン米財務長官は10日、先進7カ国(G7)や欧州連合(EU)などがウクライナに侵攻したロシアへの制裁の一環として導入した同国産原油への価格上限設定について、早くも効果が出ているとの見方を示した。カナダのフリーランド財務相との会談で語った。  日本を含むG7とEU、オーストラリアは先月、海上輸送されるロシア産原油に対し、1バレル=60ドルの価格上限を設けた。国際的なエネルギー供給をなるべく損なわないようにする一方、ロシアの収入を減らす狙いだ。  イエレン氏は「価格上限は発動して1カ月余りしか経ていないが、既に初期の進展が見受けられる」と強調。ロシア政府高官が収入減を認める一方、国際エネルギー市場でも引き続き十分な供給があると指摘した。 【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 ロシア産原油、価格上限に効果=導入1カ月余りで―米財務長官