【シドニー時事】オーストラリア国防省は5日、米国がウクライナに提供した高機動ロケット砲システム(HIMARS)を購入する計画を明らかにした。抑止力の強化が狙いで、2026~27年までに20基程度を陸軍に配備することを目指す。費用は10億豪ドル(約900億円)を超える見込み。  HIMARSの射程は最長300キロとされ、ウクライナ軍の使用実績を踏まえ、豪州の防衛にも有効と判断した。国防省はまた、豪海軍艦船搭載用にノルウェー製の攻撃ミサイルを24年に導入する契約を締結したと発表した。  マールズ国防相は「アルバニージー政権は豪州を安全に保つため先手を打つ対応をしており、HIMARSと海軍攻撃ミサイルは紛争を抑止し、国益を守る能力をわが軍に与える」としている。 【時事通信社】 〔写真説明〕米国の高機動ロケット砲システム(HIMARS)=2022年9月、ラトビア西部リエパーヤ近郊(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 豪、米国製ロケット砲購入へ=ウクライナでの実績評価