【ベルリン、パリ時事】前ローマ教皇のベネディクト16世死去を受けて、出身国であるドイツのショルツ首相は12月31日、「世界はカトリック教会を形作った人物を失った」と哀悼を示した。欧州の各国首脳も相次いでコメントを発表し、別れを惜しんだ。  ショルツ氏は、前教皇を「議論好きで、思慮深い神学者だった」と追想し、「ドイツ人でありながら、他の国の多くの人にとっても特別な指導者だった」とたたえた。  イタリアのメローニ首相はツイッターに「ベネディクト16世は信仰と理性の偉大な人物だった。これからも人々の心に語り掛け続けるだろう」と投稿。フランスのマクロン大統領も「フランスと世界中のキリスト教徒が、より友愛的な世界のために魂と知性をもって取り組んだベネディクト16世の死を悼んでいる。私の思いも共にある」と追悼した。 【時事通信社】 〔写真説明〕集まった信者らに手を振る前ローマ教皇のベネディクト16世=2012年5月、バチカン市(AFP時事) 〔写真説明〕イタリアのメローニ首相=2022年12月29日、ローマ(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「偉大な人物失った」=欧州首脳が哀悼―前教皇死去