海上自衛隊の最新型護衛艦「のしろ」が15日就役し、引き渡し式が長崎市の三菱重工業長崎造船所で行われた。海自は艦内装備を初めて報道陣に公開した。のしろは「FFM」と呼ばれる新型護衛艦の3番艦で、ステルス性の高い独特の外観と、海自の人員不足に対応し、従来の半分以下の約90人での運航が可能な「省人化」が特徴。計22隻の建造が予定されている。   この日は長崎造船所から海自佐世保基地まで訓練航海を実施。電子海図の採用などにより最少3人で行えるようになった艦橋業務や機械化で少人数で可能になったボートの積み下ろしの様子、全自動化した消火装置などが公開された。  取材に応じた渡辺真史艦長は「あらゆる任務に柔軟に対応できる艦艇だ。訓練を積み、早く新しい装備に習熟したい」と意気込みを語った。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕新しく就役した護衛艦「のしろ」で記念撮影に応じる福田達也護衛艦隊司令官(左)と渡辺真史艦長=15日午後、長崎県佐世保市
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「省人化」した艦内公開=新型護衛艦「のしろ」就役―海自