ロシア国営タス通信は14日、プーチン大統領が内政・外交の基本方針を示す「年次教書演説」について、準備が間に合わず、年内の実施が見送られる可能性があると伝えた。議会関係者が「(教書演説は)本格的に準備する必要があるが、年末まで時間が少な過ぎる」と証言したという。ペスコフ大統領報道官も、見送りを排除しなかった。  ロシアによるウクライナ侵攻は、恒例行事の日程にも影響を与えている。今年の年次教書演説は当初、3月上旬と報じられたが、大幅に延期された。プーチン氏が毎年12月に内外メディアと長時間やりとりする「大規模記者会見」も、今年は見送りが決まっている。  教書演説を巡っては13日、国営ロシア通信が下院関係者の話として、今月27日を軸に調整されていると報道。これについて、ペスコフ氏は「(27日は)正しくない」と述べていた。 【時事通信社】 〔写真説明〕13日、モスクワ郊外で、オンラインで行事に参加するロシアのプーチン大統領(AFP時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 年次教書演説、年内見送りも=日程にウクライナ侵攻影響―ロシア大統領