【北京時事】中国の江沢民元国家主席の死を悼み、当局は30日、北京の天安門広場や人民大会堂、在外公館に対し、半旗の掲揚を求めた。中国メディアは江氏の死去を一斉に速報。国営新華社通信の公式ホームページが弔意を表すためモノクロに切り替わるなど、中国は追悼ムードに包まれている。  黒縁眼鏡を掛けた容姿から、国民が親しみを込めて江氏に付けたあだ名は「カエル」だった。江氏の死去が報じられると、中国のインターネット交流サイト(SNS)には、「一つの時代が終わった」「江おじいちゃん、安らかな旅立ちを」といった追悼のコメントがあふれた。  江氏は、中国の最高指導者としては珍しく、気さくで感情表現豊かな人物だった。香港メディアの記者の質問に怒り、「(君たちは)単純過ぎる」と英語でやり返したり、外遊先でギター演奏を披露したりしたこともある。比較的自由が認められていた江氏の時代を懐かしむムードが広がり、近年は江氏を尊敬する「膜蛤文化(カエル崇拝)」という新語も生まれていた。 【時事通信社】 〔写真説明〕30日、中国の江沢民元国家主席の死去を伝える国営中央テレビ(同テレビ電子版より)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 江氏悼み北京に半旗=親しまれた「カエル」指導者―中国