【ニューデリー時事】パキスタン西部クエッタで30日、ポリオワクチンの予防接種会場の警備に当たっていた警察の車両付近で自爆テロとみられる爆発が起き、警官や住民ら少なくとも3人が死亡、20人以上が負傷した。地元メディアが伝えた。 国内のイスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」が犯行声明を出した。TTPは28日、政府と6月に結んだ停戦の破棄を宣言したばかり。警察当局者はロイター通信に対し、「警官と女性、子供が亡くなった」と語った。 TTPはこれまでも、ポリオワクチンの予防接種を担う医療チームをスパイと見なし、攻撃を繰り返してきた。TTPはアフガニスタンのイスラム主義組織タリバンと関係が深い。タリバン同様極端なイスラム法解釈に基づく社会の実現を目指し、政府の打倒を訴えている。 【時事通信社】 〔写真説明〕30日、パキスタン西部クエッタで起きた自爆テロとみられる爆発に巻き込まれ、病院に搬送された負傷者(EPA時事)