永岡桂子文部科学相は29日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスに感染するなどして大学入学共通テストの本試験や追試験を受けられなかった受験生向けの救済策について、各大学に「再度要請する予定はない」と述べた。感染による療養期間の短縮などが理由。  来年の共通テストは本試験が1月14、15日、追試験は同28、29日に実施される。永岡氏は、追試験は本試験から2週間後に実施され、会場も全都道府県に設置すると指摘。会場で体調不良を訴えた場合に受験継続を認めない要件を「体温38度以上」に緩和したことも挙げ、どちらの試験も受けられないケースは「想定しにくい」と述べた。   文科省によると、コロナ感染などを理由に今年1月の共通テストを欠席し個別試験を出願した例は19大学で延べ24人。個別試験を受験できず、共通テストの結果のみで合否判定したのが4大学で延べ5人、共通テストや個別試験を受けられず、再度の追試験を実施した大学が7大学で、延べ19人が出願したという。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 コロナ救済策、「要請予定なし」=共通テスト欠席者向け―永岡文科相