宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は7日午後、今年度内の打ち上げを目指して開発中のH3ロケット初号機の第1段エンジン燃焼試験を、鹿児島県・種子島宇宙センターで行った。実際の初飛行に使う液体燃料エンジン2基は予定通り約25秒間燃焼した。JAXAなどは取得データを解析し、異常がなければ打ち上げに向けた準備を進める。   今回の試験は、実際の飛行で使う機体のうち、衛星カバーや液体水素・酸素のタンク、第2段、第1段のエンジンを組み立てた。固体ロケットブースターはなく、機体は発射台に固定されたままで燃料注入やカウントダウンを行い、エンジンに点火して燃焼させた。  試験は7日朝の予定だったが、振動や音響の測定装置に不具合が見つかり、午後4時半に延期された。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕今年度内の打ち上げを目指して開発中のH3ロケットの第1段エンジンの燃焼試験=7日午後、鹿児島県・種子島宇宙センター(JAXAの公式YouTubeより)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 H3の燃焼試験実施=飛行用エンジン2基―種子島