日本小児科学会などは2日、生後6カ月~4歳の子どもを対象とした新型コロナウイルスワクチンについて、基礎疾患の有無にかかわらず「接種を推奨する」との見解を公表した。発症予防効果が副反応のデメリットを上回ると判断した。  国内では6カ月~4歳向けのワクチン接種は10月25日に始まった。厚生労働省は接種について予防接種法上の「努力義務」を適用している。   7月に始まった感染の「第7波」では、感染者急増に伴って子どもの重症例や死亡例が増えた。一方、海外では、6カ月~4歳向けワクチンの発症予防効果はオミクロン株流行期で7割程度あるとの報告が出た。重篤な副反応もまれという。  同学会などは、今冬の日本では新型コロナに加えインフルエンザも流行する恐れがあると指摘。記者会見した同学会理事の斎藤昭彦新潟大教授は「同時流行により小児医療が逼迫(ひっぱく)することが予想される。流行のピークを抑えるためにも両方のワクチン接種が重要だ」と指摘した。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 4歳以下ワクチンを「推奨」=新型コロナ、発症予防に効果―小児科学会など