7月の参院選で最大3.03倍だった「1票の格差」を大阪高裁が「違憲状態」と判断した14日、原告側は大阪市内で記者会見を開き、「常識的で勇気のある判決だ」と喜びの声を上げた。  一連の訴訟を率いる升永英俊弁護士は「非常に内容がバランス良い。反論するのが難しい判決」と高く評価した。続く各地の訴訟にも大きく影響を与えるとし、「違憲状態が多数になるだろう」と予測してみせた。   原告側は従来、立法府の格差是正の姿勢が「失われた」ことが基準になると主張していた。ただ、今回の判決は「弱まっている」ことを理由に挙げており、升永弁護士は「違憲状態を出す基準を下げてくれた。最高裁への強いメッセージだ」と分析していた。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「常識的、勇気ある判決」=「違憲状態」判断に原告側―1票格差訴訟・大阪