520人が犠牲となった1985年8月の日航ジャンボ機墜落事故をめぐり、乗客の遺族が日本航空に事故機のボイスレコーダーなどの開示を求めた訴訟の判決が13日、東京地裁であり、加本牧子裁判長は開示を認めず、遺族側の請求を棄却した。  訴状によると、大阪府箕面市の吉備素子さんは、夫が亡くなる直前の飛行状況を知る権利があるとして、2018年にボイスレコーダーとフライトレコーダーの開示を日航に求めたが、公的な調査目的以外には使用してはならないとする国際民間航空機関(ICAO)の定めに基づき開示を拒まれた。   遺族側は「夫への敬愛追慕の情に関わる重要な情報」として、憲法で保障される人格権に基づき開示が認められるべきだと主張。運送契約に付随する信義則上の情報提供義務があるとも訴えている。(了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 日航機レコーダー開示認めず=事故遺族の訴え棄却―東京地裁