ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ロシアによる侵攻に軍事同盟国ベラルーシが参戦するのを阻止するため「ウクライナ・ベラルーシ国境の治安状況に関する国際監視団」を展開するよう先進7カ国(G7)に提案した。オンラインで開催されたG7緊急首脳会議で述べた。  ベラルーシは、自国領を侵攻ルートとしてロシア軍に提供。10日のウクライナ全土への大規模攻撃でも、ロシアが運用するイラン製自爆ドローンの発進拠点となったという。「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領は10日、ロシアとの合同部隊展開でプーチン大統領と合意したと明らかにし、懸念が高まっていた。  ゼレンスキー氏は「ロシアは、ベラルーシを戦争に直接引き込もうとしており、ウクライナがあたかもベラルーシへの攻撃を準備しているかのようにあおっている」と指摘。参戦の可能性を取り除くためにも監視団が必要だと訴えた。 【時事通信社】 〔写真説明〕11日、キーウ(キエフ)で、先進7カ国(G7)のオンライン首脳会議に出席するウクライナのゼレンスキー大統領=大統領府提供(EPA時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 ベラルーシ国境へ監視団を=G7にウクライナ大統領