ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、今年のノーベル平和賞が両国の人権団体とベラルーシの人権活動家に決まった。日本国内のウクライナ避難民や交流団体からは7日、「誇りに思う」「勇気づけられた」などと受賞を喜ぶとともに、戦争の早期終結を期待する声が聞かれた。  日本人の夫と小学生の息子と一緒に大阪市内で暮らすウクライナ人オルハ・ソンさん(37)は、軍事侵攻が始まった後の3月に首都キーウ(キエフ)から避難してきた。受賞者を聞いて「とてもうれしい」と声を弾ませ、「彼らは多くのウクライナ人のために働いた。全てのウクライナ人が賞にふさわしい」と興奮気味に話した。  東京都内で避難民の心理ケアなどに当たっているウクライナ人イリーナ・マコフスカさん(44)は、ウクライナの団体の受賞が決まったことを「とても誇りに思う」と笑顔を見せた。「戦争が早く終わり、平和な人生が送れるようになってほしい」と願った。  日本ウクライナ文化交流協会(大阪府八尾市)会長の小野元裕さん(52)は「(軍事侵攻に)世界が反対することの裏付けになり、われわれも勇気づけられた。戦争終結への一つの大きな力になる」と受賞決定を喜んだ。 (了)【時事通信社】
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「誇りだ」「勇気づけられた」=国内のウクライナ避難民ら―ノーベル平和賞