【サンパウロ時事】堺市東区のマンションで8月下旬に住人の荒牧愛美さん(29)と長女のリリィちゃん(3)が殺害された事件で、直後にブラジルに帰国した荒牧さんの夫バルボサ・アンデルソン・ロブソン容疑者(33)=殺人容疑で国際手配=の現地弁護士は28日、事件関係書類の閲覧の求めに日本当局が応じていないとして強い不満を表明した。地元テレビ局グロボのインタビューで語った。  弁護士は「ブラジルの弁護士は被疑者に関するすべてを知る権利があり、われわれは全書類へのアクセスを要請している。しかし、これまで日本側に行った働き掛けは何一つかなっていない」と強調。「日本の外交当局はわれわれに対し、まったく何も具体的な答えを返してこない。(われわれの)手は完全に縛られている」と訴えた。  一方で弁護士は、バルボサ容疑者には当局に出頭して弁明する意思があると改めて説明した。 【時事通信社】 〔写真説明〕ブラジルのバルボサ・アンデルソン・ロブソン容疑者(大阪府警提供)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 ブラジル人容疑者側、日本の対応に不満=堺市母子殺害事件