【マニラ時事】フィリピンの故マルコス元大統領が戒厳令を布告してから半世紀となる21日、同国のマニラ首都圏ケソン市では大規模な集会が開かれた。「決して繰り返すな! そして忘れるな!」などと書かれた横断幕を手に多くの人がシュプレヒコールを上げた。  主催団体は「故マルコス時代の恐怖による支配はこの国の暗黒時代であり、決して忘れてはならない」との声明を発表。参加者の中には、戒厳令下で殺害されたり、拷問を受けたりしたことを示す写真や絵を手に行進する姿も見られた。  同時代を生き抜いた劇作家ボニファシオ・イラガンさんは「拷問を受けた後、何十年もトラウマに苦しめられてきた。それなのに現大統領はそうした事実を知ろうとしない」と訴えた。主催団体によると、集会には約5000人が参加した。 【時事通信社】 〔写真説明〕21日、故マルコス元大統領による戒厳令布告から半世紀となったことを受けマニラ首都圏ケソン市で開かれた集会で「二度と繰り返すな」などと書かれた横断幕を手に行進する人々 〔写真説明〕21日、故マルコス元大統領による戒厳令布告から半世紀となったことを受けてマニラ首都圏ケソン市で開かれた集会で、犠牲者数などが書かれたプラカードを掲げる女性
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 戒厳令布告から半世紀=マニラ首都圏で集会―フィリピン