ロイター通信は14日、ロシアのプーチン大統領が2月のウクライナ侵攻開始時、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)非加盟に向けた暫定合意をゼレンスキー政権と交わしたという報告を側近から受けていたと報じた。しかし、プーチン氏は側近が助言した合意の受け入れを拒み、本格的な軍事作戦に突き進んでいったという。  プーチン政権に近い関係筋3人の話として伝えた。事実なら、ロシア側でもぎりぎりの戦争回避が試みられていたことになる。  この側近はプーチン氏の故郷サンクトペテルブルク時代からの盟友で、ウクライナ出身のコザク大統領府副長官。2020年に辞任したスルコフ大統領補佐官からウクライナ担当を引き継いだが、今年4月に担当を外されたとされている。侵攻開始時にはプーチン氏が「主戦論」に押され、暫定合意により大規模なウクライナ占領の必要はなくなったとするコザク氏の助言に耳を貸さなくなっていた様子をうかがわせる。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領(左)とコザク大統領府副長官=2014年3月、モスクワ(EPA時事)
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 プーチン氏、ウクライナと合意拒み侵攻=2月に側近が助言―ロイター