静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」に通う河本千奈ちゃん(3)が通園バス内に取り残されて死亡した事件で、県警牧之原署は発生から1週間となる12日、バスが止まっていた駐車場付近の道路で検問を行い、事件当時の状況などに関する情報提供を呼び掛けた。  駐車場に設置された献花台には、この日も絶え間なく人が訪れ、手を合わせる姿が見られた。  3歳のひ孫を持つ同県島田市の女性(74)は夫婦で献花に訪れ、「誰かが(バスから降りたかを)確認していたら、こんなことにはならなかったはず」と声を震わせた。  牧之原市の杉本基久雄市長は現場近くの市役所で取材に応じ、「大変重い責任を感じている」と述べた。   7日に弔問に訪れた際、遺族から「このようなことがもう起きないように、市としてもしっかり対策を講じてほしい」と要望されたといい、年内をめどに市独自の「安全管理マニュアル」を作成する方針を示した。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕通園バスが止まっていた駐車場付近の道路で、検問を行う静岡県警の警察官=12日午前、同県牧之原市 〔写真説明〕通園バスが止まっていた駐車場に設置された献花台の前で手を合わせる人たち=12日午前、静岡県牧之原市
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 県警が検問実施=園児死亡から1週間―静岡