ベーカリー罰金処分に批判噴出=都市封鎖中、住民へパン―上海
時事通信社 2022年09月05日 17:40:07
【上海時事】中国・上海市が新型コロナウイルス感染拡大でロックダウン(都市封鎖)中、住民にパンを無許可で提供したベーカリーに罰金を科した市当局の処分に、市民の反発が強まっている。ベーカリーへの「応援」運動に拡大し、市当局は釈明に追われた。 中国メディアによると、ロックダウン中の4月23~26日、上海市内にある韓国系ベーカリーチェーン「パリバゲット(巴黎貝甜)」の研修施設が、食料不足に陥った住民の要望に応じてパンなどを製造・販売した。 市監督当局は無許可で営業したと問題視し、パリバゲットに58万5000元(約1200万円)の罰金を科した。これに対しネット上では「物資入手が困難な時期に市民に食べ物を提供しており、処罰を受けるべきではない」と批判が噴出。交流サイト(SNS)を通じてパリバゲットへの応援運動に発展した。店舗では客足が伸び、売り上げが急増したという。 批判を受け、市当局は今月3日、「企業側が法的な手続きで異議を提出すれば、前向きに対応する」と処分見直しの可能性に言及するコメントを発表した。中国では行動規制など厳格な防疫対策に不満が高まっており、当局に対する市民の不信感も根強い。 【時事通信社】
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